アドエビスの本当の口コミ/評判。できること/メリデメ/料金/を利用者に聞いてみた

アドエビスの本当の口コミ

こんにちは。おすすめSaaS.com(当サイト)運営の金森(@user_id_us)です。

アドエビスの利用者にインタビュー

今回は、広告効果測定プラットフォームの「アドエビス」を利用する方に、匿名を条件にインタビューいたしました。

通常の事例記事では語られることのない、リアルな声(ポジティブ・ネガティブ含め)がわかると思います。

アドエビス」の利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。

まず自己紹介ください

こんにちは。私は前職時代、通販会社でWebマーケターをしておりました。

具体的には広告媒体の出稿管理・予算管理・効果改善を含めて管轄するリーダーをやっていました。現在は独立して、マーケティング支援をしています。

アドエビス自体は2014年から去年くらいまでの6年ほど利用しています。

アドエビスとは結局何か?メリットは?

—— アドエビスはWebで調べていると概観は掴めるものの、実際どんなことができるサービスかいまいちわかりません。6年間も利用されている立場として、「アドエビス」はどんなサービスだと思いますか?

マーケティング施策の効果計測の工数を削減

アドエビスは、広告媒体だけでなくメールやDM含めて、クリエイティブにURLを仕込むことで、いろんなクリエイティブからの流入施策の効果を計測できるサービスです。

新規顧客の獲得で活用している広告媒体から、既存顧客向けのメール、DMを含めてさまざまなURLをクリエイティブに仕込むことができます。

アドエビスのURLを仕込むことによって、例えば「Googleのリスティングから1件入りました」とか、「顧客向けのメルマガから1件」「1年に1回やっているキャンペーンのDMから1件」といったイメージです。

アドエビスがなければ、各媒体の管理画面に入ってデータをCSVで落として、それをExcelで集約して、計測する作業が必要なんです。

特に通販系の事業会社だと、前日の実績をよく見るのですが、「昨日はリスティング広告がよかった」とか、「Facebook広告のAというクリエイティブがよかった」という、ある程度の全体の動きが可視化できます。

媒体ごとの月別推移を一元管理できる

また、アドエビスはデータの抽出がしやすいです。

各媒体でどれくらいのCVが発生したか、月別の推移を一元管理できます。

CVの経路がわかる。間接効果の測定が可能

—— 手間はかかると思うのですが、各媒体の管理画面からデータを抽出すれば、同じことをExcelでできるのですか?

使っているECサイトの環境にもよると思います。

私が元々つかっていたのは、たまごリピートというカートシステムです。たまごリピートでは、媒体コンバージョンを取得できます。しかし、横断的ではなく最終的にお客様が踏んだパラメーターがたまごリピートに上がってくる形なので、途中経路が全くわからないんですよね。

例えば、お客様がFacebookをみて、Googleで検索してコンバージョンすると、たまごリピート上では「Googleから1件のCV発生」というようになります。

1注文に対する、経路がわかるのもアドエビスの魅力です。いわゆる、間接効果の測定です。

初回接触から間接コンバージョンまでの潜伏期間も見える

間接コンバージョンは最大10個まで遡って中身が見えます。コンバージョンの時系列の推移もわかります。

また、初回接触からコンバージョンまでの潜伏期間も見えるのですが、媒体によって違うんです。記事LPだと潜在・潜伏期間が長く、商標系キーワードのリスティング広告だと短い、といったイメージです。

また、間接コンバージョンのスコアリングもカスタマイズできます。

ちなみに潜伏期間は1度わかればよいので、新しい媒体を入れた時に、どれくらいの傾向があるか見るのに適しています。

アドエビスは予算配分の精度を上げるツールでもある

—— そもそも間接効果を測定する目的はなぜですか?

最終コンバージョンだけで、効果測定をするのは危険と考えているからです。

今の時代は、Web広告、SNSなどタッチポイントなどがたくさんありますよね。

例えば、リスティング広告を見て直接購入するお客様もいますが、リスティング広告をみて検討して、後ほどアフィリエイトサイト経由で購入するお客様もいますよね。他にも、記事LPのようなレコメンドコンテンツ系の媒体の場合は、直接購入よりも間接的効果がある場合が多いです。

このように、いろんな経路が複雑に絡んでおります。

最終コンバージョンに寄与している媒体のみ優遇して、記事LPなど初回接触で貢献している媒体の予算をカットしてしまうと、結局最終コンバージョンの数が落ちる可能性があります

そのため、アドエビスは予算配分の精度を上げるツールとしても使えます。

Googleアナリティクスとの違いは?

—— Googleアナリティクスでも経路分析できると思います。アドエビスとは何が違うのでしょうか?

Googleアナリティクスも経路分析できると思うんですが、社内に設定できる人がいなかったんです。

いま現在支援している会社様では、Googleアナリティクスをつかって経路分析をしているのですが、分析には使いづらいデータになっていると感じますね。

アドエビス導入前の課題・背景

効果計測作業に毎週3〜5時間かかっていた

元々は、手作業で各管理画面からデータを持ってきて、最終的に注文データに紐づけていました。

注文したものに振られた番号に対して、どの媒体からコンバージョンが入ったかを紐づける作業を行うのですが、たまごリピートに入ってくる媒体コンバージョンと、各管理画面から落としてきた媒体コンバージョンが合わないんです。

1つの注文に対して重複してコンバージョンが管理画面についちゃっているので、どこにどの評価をつけたらいいのか分からなくて、手作業で全部やっていたんです。この作業を行うだけで、1週間に3〜5時間くらいかかっていました。

全体のパフォーマンスを見るために、Facebook広告・リスティング広告・アフィリエイト広告など、いろんなサイトからデータを持ってきて、最終的に各媒体から何件獲得してCPAがいくらで〜、といったようにデータをまとめるのですが、その紐付けがやり辛かったです。数字遊びになる部分もありましたし…。

データを見える化したい

また、アフィリエイトも3社程度導入していたのですが、1つの注文に対して下手すると3社のアフィリエイトリンクが入ってきたりするんです…。

広告主側としては、1注文に対して1つ成果が発生すれば良いのですが、それぞれに成果報酬がついてしまうのでキャンセル(否認)しなければいけません。ただ、キャンセルするにしても、どのアフィリエイトリンク経由で最終的に購入に至ったのか分からないこともありました。

アドエビスを利用すれば、そういったデータをしっかり見ることができます。導入目的としては、データを見える化することが一番大きかったかもしれません。

数ある効果測定ツールから、アドエビスを選んだ理由

私が導入したのが5〜6年年前なので現在と変わっているかもしれないですが、他ツールと比べて一番価格が安く、かつ横断的に効果測定ができるものだったためです。

当時は前職も会社規模が小さく。従量課金でアクセスが増えれば増える程高くなる形でしたので、入り口が安かったのも選んだ理由として大きかったです。

また上長と一緒に数値をみていたので「しっかりデータを分析する上で各媒体を横断的に見るものが必要であろう」という共通認識があったので、すんなり決裁もおりました。

アドエビスの利用をおすすめする企業

規模感次第です。広告媒体でいうと、5〜10媒体くらい利用されている広告主様なら十分に検討しても良いと思います。

アフィリエイト広告やレコメンドコンテンツ広告など、さまざまな媒体を加え始めたら、アドエビスを検討しはじめると良いと思います。

アドエビス導入後の成果

—— アドエビス導入後の成果を教えてください。

集計作業の作業時間と手間を削減

導入メリットとしては、データを見やすくなり、作業時間と手間が省けたことです。集計作業に毎週5〜6時間かかっていましたが、アドエビス導入後には集計作業の時間が3分の1くらいになりました。

1画面にデータを集約できる

やはり1画面にデータを集約できるメリットは大きいです。

ちなみに、利用金額に関しては媒体によってはアドエビス上ではわかりません。例えばGoogleのリスティング広告はわかります。その他の媒体に関して利用金額は、それぞれの管理画面を見に行かないとわかりません。

※筆者補足:現在は下記に対応しています。

Google広告、Facebook広告、Instagram広告、Criteo、Twitter広告、Yahoo!広告

データ可視化の重要性

—— あえて意地悪な質問をします。詳細にデータを可視化したところで「何か意味があるのか?」と思う方もいると思います。ご自身はどう思われますか?

私は6年程度ずっと使っていて、そのメリットを享受しているため、もしもアドエビスが使えないとなると、また1から全データを手作業で集約しなくてはならないのかと。。要は絶対に使いたいですね。

例えば、Facebookひとつとっても、アドエビス内で月別・日別でコンバージョンの推移が見れるんですね。同じことをExcelでやろうとすると、Facebookからデータを落として、グラフを作る手間がかかります。

グラフを作る理由は、上長への報告というより正確な数値を把握したほうが自分自身がより精度の高いジャッジができるようになるためです。そのために、しっかりデータをみる必要がありました。

アドエビスのデメリット

最終的に、集計はExcelでやっていた点です。

1つの注文番号に対して、どの経路で来たか付け合わせたりとか、各媒体のパフォーマンスはExcelでつけていました。

アドエビスを利用することでコンバージョンとクリック数は集約できますが、CPAなど全ての媒体を網羅できていない点がデメリットです。

GoogleやYahoo!は連携しているのですが、その他媒体はツールの管理画面からCSVで吐き出して、Excelで統合する感じです。

媒体数も多かったので作業に時間はかかるのですが、もしアドエビスがなく、Excelだけだったらさらに時間がかかっています

アドエビスの料金

利用初期は5万円くらい(※導入当時の値段)です。それから、どんどん広告費を増やしてアクセス数も増えたので最終的に20〜30万円くらいにはなっていたと思います。

全体の売上・利益に対しては高い感覚はありませんでした。「まぁこれだけ利用していれば、これくらいはかかりますよね」といった感覚です。

ちなみに、継続的に使っていたツールはアドエビスくらいでした。

アドエビスに求める改善点

計測ツールなので、できればPtengineみたいなヒートマップなどのツールを統合してほしいと思いました。

事業主も代理店もさまざまなツールを使わなければならないので、一元管理したいニーズがあるんですよね。

加えて、全ての広告のデータが取れる訳ではないので、なるべくアフィリエイト・LINEなど主要媒体は連携できるようにしてもらえたらありがたいです。


インタビューは以上です。

アドエビスの利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。