こんにちは、おすすめSaaS.com(当サイト)運営の金森(@user_id_us、note)です。
個人として、アフィリエイト広告が収益源となるメディアを1年前から運営しています。まさに、おすすめSaaS.comのことです。
この経験から、複数の友人に「アフィリエイトを教えて欲しい」と相談をもらいました。
一人ひとりに説明するのは少々大変なので、本ブログで自分がやってきたことを整理してお伝えします。
個人で小規模なメディアを運営する私の経験談なので、鵜呑みにせず、適度に参考にしてください。運営者が個人か法人か、メディアの領域、集客方法などさまざまな前提条件があることをご了承ください。
前提条件の共有
私が運営するアフィリエイトサイトの状況と、運営体制を記載します。前提条件があまりにも違いすぎると参考にならないためです。
・私が運営するメディアの規模は月々1,000〜2,000PV程度
・Googleアドセンスはやっておらず、収益はASP経由の売上のみ
・ライティング含め、運営の全てを一人で実施
・メディアのジャンルはビジネス領域
・集客チャネルは基本SEO一本
・リスティング広告など広告運用を用いたアフィリエイトはやっていない
・クローズド型ASPの利用経験なし
そもそもアフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、インターネット広告の一種。インターネット広告の代表例の一つであるリスティング広告とは異なり、成果報酬型であることが大きな特長です。
大手人気アフィリエイトASPのA8.netがアフィリエイトのわかりやすい仕組みを図解しています。こちらをご覧いただければ、大枠分かるでしょう。
企業は自社商品・自社サービスのプロモーション施策の一つとして、アフィリエイトをやります。一方の、メディア(アフィリエイター )はWebサイトやブログで広告を紹介し、サイト訪問者が広告から商品を購入すれば成果報酬が支払われるわけです。
代理店として、この仲介をするのがアフィリエイトASPです。広告主にもメディアにも両方メリットはあります。広告主からすると、一つひとつのメディアと契約する必要もありません。メディア(アフィリエイター)からすると、ASPからいろんな広告案件をリサーチできますし、広告主との提携も簡単です。
ただし、アフィリエイトASPを挟まずに、直で広告主と契約することもあります。それは営業力が必要であったり、サイトの集客力があったりしないと実現しません。これからアフィリエイトを始める方は、まずはアフィリエイトASP経由で、アフィリエイトを始めるのが良いと思います。
これからアフィリエイトサイトを始める人向け!実体験から学んだ、アフィリエイトサイト運営の注意点
・アフィリエイトサイト運営では、多くの人が挫折する
・個人でやるなら、「案件単価」が重要
・成果発生で100%売上になるわけではない。広告主に成果が承認されて初めて成果が確定する(=売上になる)
アフィリエイトで稼ぐことは、決して簡単ではないことを理解する
仮に「副業でお金を稼ぎたい」が目的であるならば、私はアフィリエイトをお勧めしません。下記画像をみて分かる通り、30%の人はアフィリエイト経由の収入がありません。
シンプルにお金を稼ぎたいだけなら、受託型の副業をした方がお金を稼げると思います。今なら、副業プラットフォームもたくさんあります。そうしたプラットフォームを使ったり、知り合いに仕事を紹介してもらったり、、、。方法はいくらでもあります。
アフィリエイトサイト運営では、多くの人が挫折する
挫折する理由はシンプルです。
・記事を書くのが面倒臭い
・記事を書けない
・時間がない
など、挫折する理由をあげれば切りがありません。
私もサイトを立ち上げてから半年間は、ほとんどサイトをいじっていません。Wordpressのテーマも無料版を使っていたため、本気になれませんでした。
半年経ってようやく、「なぜマーケターのスキルは上がらないのか」というnoteをきっかけに、本腰を入れ始めました。現在は本腰を入れ始めてから約1年が経ちました。
「案件単価」が超重要
前提から言うと、アフィリエイト広告の場合、1コンバージョンにつきXX円が基本です。案件によっては、購入額のXX%や、1クリックXX円などありますが、それは細かい話。
あくまで私の考えですが、これからアフィリエイトを始める方に伝えたいのは、とにかく案件単価が1,000円未満のところは選択肢から切り捨てた方が良いということ。正直に言えば、1,000円でも小さい。10,000円以上を狙うのが理想的だと思います。(※あまりにも高額案件だと競合が強いです)
私も初期の半年間は、案件単価の重要性に気づいていませんでした。
それまでは、Amazonの書籍購入を狙った低単価のコンバージョンばかり狙っていました。下記のような記事に、結構労力をかけていました…。
参考 BtoBマーケティングのおすすめ本|BtoBマーケコンサルが紹介おすすめSaaS.com上記記事からコンバージョンが発生しても、1コンバージョンで50円程度。毎月10件コンバージョンしても、500円です。
最初の方は嬉しかったのですが、これは厳しいと後に気付きました。
参考 社会人1年目。隙間時間でアフィリエイトサイトを運営してみて。諸々振り返るnote|金森悠介今だから分かるのですが、1記事あたりが累計で1,000円の成果を生み出す記事を書く労力と、累計で150,000円の成果を生み出す記事を書く労力とでは、大差はありません。少なくとも15倍の差はないと感じています。どんな記事を書くにせよ、一定大変なわけです。
BtoB事業における、LTV(顧客生涯価値)とCAC(顧客獲得費用)の関係と一緒だと考えています。
経営指標とマーケティング戦略の関係 (才流 栗原 康太 / セミナーレポート)
1記事を制作するコスト(時間・費用)は、一定以下は下がりませんし、記事ごとで大きく差がつくわけでもありません。もちろん、情報収集のためにインタビュー代で5,000円がかかったりすることもあります。しかし、その費用をかけたとしても案件単価が高ければ、大きなリターンが見込めます。だから、投資できるわけです。
案件単価が低ければ、情報収集のために5,000円も使うことは厳しいです。
もちろん、高単価商材のアフィリエイトをやる場合、SEOの難易度は高いです。特にいわゆる、YMYL(Your Money or Your Life)領域では、個人サイトがSEOで優位に立つのは非常に難しいでしょう。
とは言え、純粋に労力という観点だけから見ると、低単価のアフィリエイト案件を狙うのはコスパ(投資した時間に対して得られる経済的メリット)が悪すぎると思います。
私は経験していないので実態は知りませんが、成果が低単価の商材でも太い集客チャネルがあれば、大きな売上になるかもしれません。例えば、Twitterで何万人もフォロワーがいたり、SEO集客が抜群に強かったりなど。。ただ、ほとんどの個人アフィリエイターにとって、これだけ恵まれた条件にある人はいないと思います。
長々と書いてしまいましたが、「案件単価がマジ大事」と理解ください。
私の失敗遍歴は下記記事に詳しいです。
参考 BtoBアフィリエイトサイトの収益が10倍アップしたワケ|Webサイト運営の学びメモ note|金森悠介成果発生で100%売上になるわけではない。広告主に成果が承認されて初めて成果が確定する(=売上になる)
これも要注意です。例えば、資料請求1件につき1万円の案件があったとします。自分がサイトに貼ったアフィリエイトリンクを踏んでコンバージョンに至ったとしても、即売上にはなりません。承認というものがあります。
承認条件は、例えば資料請求後、商談につながれば成果として承認するといったもの。それ以外は否認となり、売上にはなりません。
なぜ承認があるかというと、いたずらなどの不正防止のためです。
成果発生というワードだけ見ると即売上になったように思えてしまうのですが、あくまで暫定です。承認されてはじめて、成果確定となりイコール売上になります。
承認/否認の条件はアフィリエイト広告案件の詳細情報に記載されてます。
もしもアフィリエイト詳細条件画面
しっかり読んだ上で、その案件に取り組むかどうか決めましょう。
ちなみに、ASPではランクという制度があります。(一般ランク、ゴールドランク、プラチナランクといった形式)
一例ですがもしもアフィリエイトという人気ASPでは、一定ライン稼げるようになると、案件の平均承認率が開示されます。承認率の数字は、案件選定の際に重要となる数字です。
初心者でランクが一般などの場合、平均承認率はわかりません。おおよその当てをつけるしかありません。
私の場合、資料請求コンバージョンの案件をメインに取り扱っているのですが本業で得た経験則から資料請求からの商談化率はこれくらいだろうと運良く当てをつけられました。そういう意味でも、メディアの領域は土地勘があるところにするのはおすすめです。
アフィリエイトサイトをゼロから立ち上げるステップをマルッと解説
ここから、アフィリエイトサイトを立ち上げるステップを、なるべく分かりやすく、なるべく割愛せず基礎から解説します。
今回の更新では、一部のみを紹介し、後半は後日更新予定です。
アフィリエイトサイトを始める目的を設定する
アフィリエイトサイトで収益を上げるのは簡単ではありません。私が初めてアフィリエイトサイトで収益が上がったのは、本格的にスタートしてから4ヶ月目です。しかも、たった150円程度。かけた時間に対して得られる金銭的メリットは非常に小さいです。
そもそも私の場合は、アフィリエイトサイトで収益を上げることが当初の目的ではありませんでした。始めた当初の目的は、SEOの実践です。
より詳細に言えば、大目的がSEOの実践。小目的の一つとしてアフィリエイト収益がありました。
目的 | 大目的 | コンテンツSEOの実践 |
小目的 | 知見の言語化 | |
小目的 | 支援先サービスの紹介 → 支援先の成果に貢献 | |
小目的 | アドセンス収益 | |
小目的 | アフィリエイト収益 | |
小目的 | SaaSに詳しいマーケターのポジション狙い | |
小目的 | 試行→目標達成のサイクルを回す |
※Googleスプレッドシートで上記のように整理していた
本格運営開始から半年ほど経ち、次なるステップとして「安定的に収益を得る」ことを大目的に変えました。「収益を得るぞ!」となると気合が入るため、試行回数も増えました。収益を公開するのは憚られるため詳細は伏せますが、”いい感じ”になってきました。
今では、アフィリエイトをちゃんとやって良かったと本気で思っています。理由は、実践を通してSEO・コンテンツマーケティング・CVR最適化のスキルが抜群に上がったためです。本業にも大いに活かすことができました。
Webマーケティングを学びたい、Webマーケティングのスキルを手に入れたいなら間違いなく、アフィリエイトはおすすめです。
初心者でも安心のサポート!アフィリエイトを始めるならA8.net>
AIアナリストを運営する、WACULの垣内さんもよく、アフィリエイトを推奨しています。
垣内:総論はビジネスの現場で経験を積むのみですが、デジタルマーケティングの各論はアフィリエイトをやって学ぶのがおすすめですね。サイト構築もSEOもSNSもアクセス解析もコンバージョンの動線設計も一通りやるので、主要な各論のほとんどが学べます。なにより、5,000円でも報酬が入ると嬉しいのでやる気を維持しやすいですよ。
「マーケティングやりたい人」がマーケターに向いていない理由とは?ディノス・セシール石川氏&WACUL垣内氏が世のマーケター像をぶった斬る!
最後に、外出制限で土日が暇だという話をよく聞きますが、この時間の使い方を一つ提案します。デジタルマーケティングに関わっているか、これから関わろうという方は、一度で良いので自分の趣味のWebサイトを作るべきです。これをやっているかやっていないかで、デジタルへの理解度は大きく異なります。私も過去に何度も趣味のサイトを作っていますが、これがデジタルマーケティングの土台になっています。
コロナショックに打ち克つデジタルマーケティングの打ち手とは
内容は何でも構いませんが、モチベーションが続くように、趣味のジャンルをオススメします。さらに可能なら、訪問数とCV数の目標を持つべきです。CVはアフィリエイトでも良いですし、Twitterのフォロワー数でも構いません。
何でも良いので、KPIを定めて、PDCAを回すという経験が必要です。若手の方はもちろん、40才以上の経営者・事業責任者・部長クラスの方にも、ぜひ自分の手を動かしてWebサイトを作っていただきたいと考えています。
いずれにせよ、これからアフィリエイトを始める方は必ず目的を設定してください。
複数のアフィリエイトASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録
まずは、アフィリエイトASPに登録しましょう。メディアの領域を選定するためにも、アフィリエイトASPを使った広告案件のリサーチが必要だからです。
アフィリエイトASPとは
大手人気アフィリエイトASP「A8.net」の公式サイトから引用します。
ASPはアフィリエイトサービスプロバイダーの略で、広告主とメディアをつなぐ企業です。
アフィリエイト広告を一括で管理する独自のシステムで、広告主から受け取った広告素材を各メディアに提供します。A8.netもこのASPにあたります
アフィリエイトとは?仕組みと報酬振込までの流れ
サイト構築前に、アフィリエイトASPに無料登録する価値
メディアの領域を決め、サイト構築する前にまず、アフィリエイトASPに無料登録するのはワケがあります。
それは、サイト構築後に、アフィリエイト広告案件を探したものの、「案件数が少ない、そもそもない」「単価が低くて大した収益が見込めない」といった、悲しいミスを防ぐためです。
「そんなことある?」と思う方もいるかもしれませんが、実際あります。
「趣味領域のアフィリエイトサイトを始めたものの、案件がそもそもない。仕方なく、PV連動のアドセンスで稼ごうとしたものの、ジャンル的にニッチすぎてアドセンスでの収益拡大も難しい、、、」
こんなケースです。私にアフィリエイトサイトをおすすめしてくれた会社の先輩も、初めてサイトを作った時は案件がなくて失敗したと言っていました。
アフィリエイトASPの登録も無料なので深いことはあまり考えず、ひとまず人気ASPに無料登録してみましょう。アフィリエイトASPは数多くあるので、まずは人気ASP2〜3サイトほど登録しておけば十分でしょう。
私がメインで利用しているASPは、下記2つです。
詳しく説明します。
もしもアフィリエイト
個人的おすすめポイントは2つです。
①ビジネス領域の広告案件があること
私の知る限り(クローズド型ASP利用経験なし)、ビジネス領域のアフィリエイト広告案件があるのは、もしもアフィリエイトとA8.netくらいです。
もちろん、その他カテゴリーも充実しています。
ショッピング、暮らし・住まい、エンタメ・ホビー、働く・学ぶ、エステ・医療、金融・保険
②成果発生レポート、成果確定レポートがわかりやすいこと
もしもアフィリエイトのレポート画面
A8.net|東証一部上場企業のファンコミュニケーションズ運営
A8.net(エーハチネット)は、東証一部上場企業の株式会社ファンコミュニケーションズが運営する、大手アフィリエイトASPです。
広告主の数、および広告案件数がダントツで多いことが特長です。
A8.netにもビジネスカテゴリーの広告案件があるため、一部利用しています。
ただ、個人的感想としては、もしもアフィリエイトの方が好きです。
アフィリエイトASPの選び方
ASPの登録は無料なので、有名ASPはひとまず3つ〜5つほど登録すれば良いと思います。雑な表現ですが、損はないのでとりあえず登録しちゃえば良いです。
・もしもアフィリエイト
・A8.net(エーハチネット)
・afb(アフィビー)
・バリューコマース
・アクセストレード
smartASPがおすすめ
アフィリエイトASPに一通り登録したら、smartASPに登録してみましょう。
smartASPに登録後、アフィリエイトASPと連携すると、案件リサーチ、レポートなどが一括管理できるようになります。
アフィリエイターにおすすめの「smartASP」とは?
※画像出典:smartASP
smartASPとは、アフィリエイト広告の売上の一括管理と案件提携までを一括管理できるプラットフォームです。
以下2点の理由から、smartASPはおすすめできます。
・ASPを横断して広告案件をリサーチできるため大幅な工数削減に
・成果発生、成果確定のレポートが一つのツールでみれる
ASPでジャンルのリサーチ
まずは、ASPでどんなジャンルの広告案件があるかをリサーチしてみましょう。
おおよそ、「こういうジャンルがあるんだなぁ」くらいの感覚でざっくりリサーチしましょう。
例えば、下記はもしもアフィリエイトの「働く・学ぶ」ジャンルの詳細です。
※画像出典:もしもアフィリエイト
大枠を掴み、自分の興味あるジャンルをいくつか考えてみましょう。
参考までに、それぞれの包含関係を示しておきます。
ASPでアフィリエイト広告案件をざっくりリサーチ
※画像出典:もしもアフィリエイト
注意点としては、広告案件のリサーチに没頭しすぎないこと。見ていると「こんなのあるのか!」となり楽しいです。どんどん時間が溶けていきます。
リサーチの中で知りたいこと、目的を持って臨みましょう。例えば、「この企業の広告案件があるかどうかチェックする」「成果報酬単価が10,000円以上のものを見つける」みたいな感じです。
サイトを立ち上げたばかりだと、あれもこれも手を出してしまいそうになります。結果、ジャンルにばらつきが生じ、サイトの専門性も希薄になります。そうなると、SEO上のパフォーマンスも微妙になってしまいます。
「じゃあ複数サイトを立ち上げれば問題ない」と思うかもしれません。
私も、おすすめSaaS.com(当サイト)以外に、もう一つサイトを立ち上げたのですが、案の定、放置してしまいました。そもそも興味のある領域ではなかったことに加え、案件単価が低く、コンバージョンしてもせいぜい1件1,000円未満だったためです。
ASPで各アフィリエイト案件単価を把握
先ほど記載した通り、案件単価は超重要です。
こんな商品はこれくらいの成約単価になると、ぼんやりでも掴みましょう。
例えば、「美容系の商品なら購入代×10%」、「BtoB系の商品なら、資料請求につき1件1万円」みたいなように。
案件単価も踏まえて、自分が参入するメディア領域の候補を考えていきましょう。
なぜ、メディアの領域を決める前に案件単価を抑えることが重要なのか。
それは、いざメディアの領域を決めた時、下記のようなケースが起こり得るからです。
・案件単価が高すぎる領域を狙った結果、競合サイトに勝ち目がない(収益も低額に)
他社が運営するアフィリエイトメディアのリサーチ
どんなサイトが、どんな施策を打っているのか、どんな成果を出しているのか、肌感を手に入れるために重要です。
下記に、私が他社サイトを調査する時の着眼点を紹介します。
※アフィリエイトサイトでない場合も、こんなポイントに注意しています。
・どういうキーワードを狙っていると想定されるか
・コンテンツの編集方針(ex.画像や図表の盛り込み)
・タイトルの付け方
・記事のリード文
・サイドバーのコンテンツ
・グローバルナビゲーション
・ポップアップ、テキストリンク、バナーなどのCTA(Call To Action)
・URLのタイトル付け
・フッター
ASPで知った広告案件に関連するキーワードで、検索してみる
例えば、不動産投資の広告案件を見つけたとします。下記ステップで参考になるサイトを発見することができます。
①「不動産投資 おすすめ」といったキーワードで検索
②オーガニック検索で1位〜3位のサイトを見てみる
「不動産投資 おすすめ」で1位〜3位のサイトを記載します。※可能なら、4位以降のサイトも見たほうがもちろん良いです。
・1位:人気のある不動産投資3種類を比較|あなたにおすすめの物件は?
・2位:どこがおすすめ?不動産投資会社の評判・比較・ランキング
この3サイトを対象に、紹介した着眼点をもとにチェックしてみてください。
・どういうキーワードを狙っていると想定されるか
・コンテンツの編集方針(ex.画像や図表の盛り込み)
・タイトルの付け方
・記事のリード文
・サイドバーのコンテンツ
・グローバルナビゲーション
・ポップアップ、テキストリンク、バナーなどのCTA(Call To Action)
・URLのタイトル付け
・フッター
できれば、企業サイトは参考にしづらいため(リソースやドメインパワーの関係上、個人サイトの参考にしづらい)、個人運営サイトで上位表示されているものを参考にしましょう。自分が運営するサイトに活用できそうなノウハウを見つけられるかもしれません。
コンバージョン獲得できるキーワードにはパターンがある
下記のキーワードをご覧ください。
・SFAツール おすすめ
・脱毛 比較
・ビズリーチ 口コミ
ここで言う、「SFAツール」「脱毛」「ビズリーチ」は軸となるキーワードです。そして、「おすすめ」「比較」「口コミ」が掛け合わせキーワードです。
掛け合わせキーワードとして、下記のキーワードはCVする確率が高い傾向にあります。ユーザーの検索意図として購入や申し込みの検討度が高いと推測されるためです。
・おすすめ
・口コミ
・評判
・比較
・料金
自身が参入を考えている領域の軸キーワード(ex.不動産投資)を考えたら、その軸キーワードに上記キーワードを掛け合わせて検索(ex.不動産投資 比較)してみてください。
アフィリエイトサイトが対策するキーワードを見ると、上記のキーワードが頻出することがわかると思います。
※画像出典:SEOツール「Ahrefs」でmybestをリサーチ
私が参考にしているアフィリエイトサイト
個人的に私が参考にしている、アフィリエイトサイトをいくつか紹介します。
・恋愛部
・マクリン
他にも、「クレジットカード 比較」「薬剤師転職 おすすめ」「結婚相談所 比較」など高単価で競争環境が熾烈な中、上位表示されているサイトを参考にしても良いでしょう。
ただし、上場企業が運営する(=ドメインパワーが強い)ため上位表示されていることもよくあります。個人サイトの場合は、参考にしようがありません。こういうもんか…と割り切りましょう。
見込みがありそうな領域の当てをつける。見込みが絶対ない領域は避ける
正直、見込みがありそうな領域(ホワイトスペース)を見つけるのは非常に難しいです。大きな要因はこの2つ。
・競合企業の存在
・Googleアルゴリズムアップデート
企業が大金・人員を投入してアフィリエイトサイトに取り組んでいることもありますし、超強いプレイヤーがいる場合もあります。勝ち目のある領域を見つけるのは、ほとんど運ゲーだと思います。
しかし、個人がアフィリエイトを始める場合、避けるべきジャンルは明確にあると考えています。
私の考えでは、メディアの主要領域をYMYL領域にするのは避けた方がいいと考えています。というのも、Googleのアルゴリズムアップデートで大幅な順位変動を食らう可能性が高いからです。
YMYLに該当するWebページのジャンルは、以下のようなものです。
・ショッピングまたは金融取引ページ
YMYLとは?SEOにおける必要知識について
・財務情報ページ
・医療情報ページ
・法的情報ページ
・重要なニュース記事または公的/公的情報ページ
・児童養子縁組、自動車安全情報など(※YMYLと考えられるかもしれないトピック)
個人でやるなら、YMYL領域は避けた方が無難でしょう。企業が運営するアフィリエイトサイトでも、Googleのアップデートでトラフィックが激減したサイトがいくつもあります。個人サイトなら尚更、影響を受けやすいでしょう。
メディア領域の候補を洗い出し・比較
ここまで紹介したタスクは完了しましたか?
続いて、新たに始めるメディアの領域候補を考えるにあたって、まず選定軸を考えてみましょう。
メディア領域の選定軸を決める
例えば、私は下記のような選定軸を考えてみました。
主要キーワードの月間検索vol | 競合状況 | メインキーワード検索結果状況 | 競合サイトURL | 案件単価の価格帯 | 自分の興味関心度 | 自身の専門性 | |
領域候補 | ・あああ(3,000) ・いいい(2,000) | ◯社の企業が参入 | 検索結果が企業ドメインで占有 | sample1 | 5,000〜10,000円 | 高 | 高 |
最適な選定軸は、ケースバイケースの側面もあるため自分自身でも考えてみましょう。
選定軸を整理したら、後ほど紹介する競合メディアの詳細リサーチ工程で、表の中身を埋めていってください。
領域候補を洗い出して比較してみる
上記で考えた選定軸を参考に、これから始めるメディアの領域(ジャンル)を考えましょう。
例)
・韓国コスメ
・シニア向け英語学習
・富裕層向け家事代行
※例は適当です
注意点ですが、100%勝てる領域の見つけ方はありません。そんなものがあれば私も知りたいです。アフィリエイトに詳しい、会社の先輩に聞いても同じく領域選定は相当難しいとのことです。
メディア領域の仮決定
いくつか候補を考えられましたか?
この工程では、暫定で大丈夫です。競合メディアや、月間検索数をリサーチする中で、勝ち目がない or 収益が見込めないと思ったら違う領域を検討しましょう。
結局、どこの市場(メディアで取り扱う主要テーマ)で戦うかで、競合環境・案件単価・収益性が大きく変わります。
最終決定の際は、慎重に下調べを重ねてから決定するのをおすすめします。
仮決めした領域における競合メディアを詳細リサーチ
次にやるべきは、仮決めした領域における競合メディアのリサーチです。
例として、「富裕層向け家事代行」領域で新たにアフィリエイトメディアをやるとしましょう。
その際にまずやるべきタスクは、次の通りです。
②キーワード数の調査
③洗い出したキーワードでGoogle検索してみる
詳細に説明します。
①キーワードの洗い出し
Googleサジェストや、goodkeyword(ラッコキーワード)などを駆使して、Googleスプレッドシートにキーワードを洗い出してみましょう。この段階ではMECEに洗い出すというより、主要キーワードを洗い出せば良いでしょう。
No. | キーワード | 検索ボリューム数 | 検討フェーズ | 月間検索流入数 |
1 | 富裕層 家事代行 | 30 | 情報収集 | 9 |
2 | 富裕層 家事代行 求人 | 20 | 情報収集 | 6 |
3 | 富裕層 ハウスクリーニング | 0 | 情報収集 | 不明 |
4 | 家事代行 安い | 210 | 比較検討 | 63 |
5 | 家事代行 単発 | 140 | 比較検討 | 42 |
6 | ダスキン 家事代行 | 1,600 | 指名検索 | 480 |
7 | ベアーズ 家事代行 | 1,300 | 指名検索 | 390 |
8 | 家事代行 料金 | 880 | 比較検討 | 264 |
9 | 家事代行 一人暮らし | 590 | 情報収集 | 177 |
10 | 家事代行 メリット | 40 | 情報収集 | 12 |
11 | 家事代行 デメリット | 50 | 情報収集 | 15 |
12 | 家事代行 危険 | 480 | 情報収集 | 144 |
13 | 家事代行 高級 比較 | 0 | 比較検討 | 不明 |
※検索ボリューム数はGoogleキーワードプランナー参照、筆者作成
※月間検索流入数は掲載順位1位の場合、CTR30%で計算
上記画像の横軸(ex.検索ボリューム数)は一例ですが、適宜アレンジしてみてください。他にも、想定CVR、想定CV数など追加してみても良いでしょう。
詳細なキーワード洗い出しの方法は、下記記事も参考になると思います。
参考 サイト/コンテンツ制作時でのSEOのキーワード選定〜キーワードの洗い出しと分類〜 DemandSphere②キーワード数の調査
▼無料で検索ボリュームの”正確な値”を調べたいなら
※Google広告で広告出稿している場合に限り、正確な値を知ることが可能ですが登録が面倒かつ、制限があります。ほとんどの個人はGoogle広告で広告出稿していないはずのため、Ubersuggestがおすすめです。
▼無料で検索ボリュームの”概算”を調べたいなら
③洗い出したキーワードでGoogle検索してみる
次に、①で洗い出したキーワードをもとに、実際にGoogle検索してみましょう。
例えば、「家事代行 高級 比較」のキーワードで調べてみます。
すると、次のような検索結果となりました。
下記3ページが、上位表示されておりました。(2020年10月時点)
・【2020年最新】口コミ重視!家事代行サービス比較ランキング
まずは、それぞれのコンテンツを実際に読んでみましょう。
コンテンツの質は高いと感じましたか?競合ページ以上に良質なコンテンツを自分が制作できれば、後発で上位表示を狙える可能性もあり得ます。
ただし、1ページのコンテンツを見ただけで勝てるかどうかを判断することはできません。ドメインパワー、サイト構造、被リンク、E-A-Tなど多種多様な要素が評価対象となっているためです。コンテンツの質はあくまで一つの判断軸にしかならないので注意ください。
参考:被リンクをチェックできるツール
SEOのパフォーマンス上、被リンクは重要です。被リンクは、自分のサイトから紐付けられる「内部リンク」と、他社サイトから紐付けられる「外部リンク」に分けられます。
▼無料で被リンクをチェックできるツール
※画像出典:https://kajifull.com/を対象に調査した結果
▼有料で被リンクをチェックできるツール
※画像出典:Ahrefs(エイチレフス)
AhrefsはSEOに取り組む上で、かなり重宝している有料ツールです。多くのマーケターも愛用しているので、サイト運営を本気頑張りたい場合は、購入を是非検討してみてください。
参考 SEOツール「ahrefs(エイチレフス)」の使い方を目的別に解説株式会社才流 参考 【好評により第2弾!】インハウスマーケティングの実務者が推薦するツール特集(Vol.2) Shirofune|インハウスマーケティングラボ仮決めした領域に関係するアフィリエイト広告案件のリサーチ
領域を仮決めする前に、アフィリエイトASPで広告案件があることを事前に確認していると思います。
念の為、アフィリエイトASPで「富裕層向け家事代行」メディアで紹介できそうな広告案件がないかリサーチしましょう。
一例ですが、もしもアフィリエイトで家事代行を探してみたところ、8件のプロモーションがありました。
皆さんも、登録したASPで広告案件を探してみましょう。
メインターゲットとなる広告案件から、関連領域に広げることで対象案件数が増える
「もしもアフィリエイトでは家事代行の場合、たった8件しか広告案件がない!」と思うかもしれません。
確かにメインターゲットとなる広告案件は家事代行のみです。
今後、さらに扱う広告案件数を増やすためにできることは何か。
それは、富裕層向け家事代行サービスを探すユーザーのニーズを予測し、関連領域の広告につなげることです。これは私の仮説ですが、富裕層向け家事代行ニーズを探すユーザーのニーズとして、下記のようなものがあるかもしれません。
・価格は高くても良いから、品質の高い野菜を買いたい
・手数料がかかってもいいから、手間を削減したい
メインジャンル(ex.富裕層向け家事代行)でコンテンツを作り切ったら、サブジャンル(ex.無添加食材の宅配サービス)への展開も検討してみてください。
収益の拡大に繋がると思います。
メインの集客経路を決定
続いて、仮決めした領域におけるメインの集客経路を考えましょう。
SEOメインで勝ち目があるのなら良いですが、メディアの領域・キーワードによっては勝ち目がないと予測されるケースも多々あるでしょう。
その場合、他にも選択肢があります。
・Google以外の媒体(Twitter、Instagram、Facebook、メルマガ、TikTokなど)
・自然検索以外の集客(アドアフィリエイト、PPCアフィリエイト)
私はSEOアフィリエイトしか経験していないので詳細を語ることはできませんが、広告運用を用いたアフィリエイト(=アドアフィリエイト)や、TwitterやInstagramを用いたアフィリエイトもあります。
SEOに固執せず、「最も成果が出る集客経路はどこなのか?」という意識も持つのがおすすめです。
メディアの領域の最終決定
ここまでのタスクはきちんと完了しましたか?
仮候補の詳細リサーチを踏まえて、最終的にどの領域に参入するかを決定しましょう。
重要なので繰り返しになりますが、どの領域(=市場)で勝負するかで成果が大きく変わります。事前のリサーチを適当にして後悔するのは自分です。
アフィリエイトサイト運営には、時間・お金・根気が必要です。収益獲得だけが目的なら、アフィリエイト以外にも選択肢はあります。自信を無くしてきたら、今一度検討し直しても良いと思います。それでも頑張りたい人がやれば良いでしょう。
中途半端ですが一旦、ここまでで記事を公開させていただきます。
後半は、下記について解説予定です。お待ちいただけると幸いです。
・サイトの階層設計
・サイト構築
– WordPressのテーマ選定
– サーバー
– ドメイン
・GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの登録
・アフィリエイト広告案件の第二次リサーチ
・将来的に提携したい案件の当てをつける(コンテンツがないと提携承認が降りないため)
・記事案の作成
・記事ごとの役割分担(集客用・コンバージョン獲得用)
・記事制作の担当者決定
・内部リンク設計
・外部リンク獲得対策を考案
・記事制作
– タイトル
– 構成設計
– 記事執筆
– アイキャッチ画像制作
・記事リライト
– リライトすべきページの見つけ方
– リライトの施策
– 外部リンク獲得施策の実行
・ASP経由で広告主へ提携申請
・記事経由のCVRを上げる施策