BtoBマーケティングのおすすめ本|BtoBマーケコンサルが紹介

BtoBマーケターにおすすめの本

こんにちは、おすすめSaaS.com(当サイト)運営者の金森です。普段はBtoB企業のマーケティング支援を行う株式会社才流(サイル)にてアソシエイトをしております。

BtoB企業向けにマーケティングのコンサルティングを行ったり、マーケティングを代わりに行ったりする案件もあります。具体的には、コンセプト設計・プライシング変更など上流のマーケティング戦略立案から、キャンペーンの企画や展示会のセミナー資料の制作代行まで、幅広く支援しております。

今回は、BtoBマーケティング(広くはマーケティング)を学ぶために私が実際に読んだ、おすすめの本を紹介します。

・BtoB企業で働くマーケター
・マーケターを目指す営業さんなど非マーケターの方
・マーケティング思考を身に付けたい方

こんな方の参考になると思います。

本記事では書籍の簡単な紹介をしますので、気になる方はぜひ書籍をご覧ください。

※随時更新していく予定です。

マーケティング初心者におすすめの本

困り人

人事異動で、来月からBtoBマーケティング担当になる予定なんだけど、全然わからない!どうしよう!

やる気がある人

SaaSを展開する企業に就職することになった。配属はまだわからないけれど、今のうちにBtoBマーケティングについて基礎を勉強しておきたい

こんな方に、おすすめの本を紹介します。ここで紹介する本は、BtoBマーケティング初心者でも理解できる書籍です。現在BtoBマーケターとしてガッツリ仕事をしている方には物足りないかもしれません。

永井孝尚『100円のコーラを1000円で売る方法』

この本は、物語で「マーケティング」を知る、小説形式の本です。マーケティング初心者でも重要な理論を理解しやすく、身近な事例も出てくるのでスラスラ読むことができます。例えば下記のような事例が出てきます。

・普通なら100円で購入できるコーラを1000円でも売れる理由
・省エネルックが失敗してクールビズが成功した理由
・キシリトールガムがヒットした理由

ただし、ストーリー形式で物語が進むので「ここの下りは、不要だな」と正直思う点もあります。かいつまんで、重要箇所だけ読むのもOKでしょう。

おすすめ理由

・マーケティング初心者・新卒や学生でも読みやすい、小説形式

・主人公が「会計ソフト」会社の営業出身の設定 → マーケティング初心者が試行錯誤しながらマーケティングの基礎を学んでいくストーリー

マーケターなら知っておきたい、各種マーケティング理論を学習できます。
例えば、下記のようなものです。

製品志向と、市場志向の事業定義
顧客絶対主義の落とし穴
顧客満足のメカニズム(顧客が感じた価値ー事前期待値=顧客満足)
マーケットチャレンジャーマーケットリーダーの戦略
バリュープロポジション(顧客が望んでいて、ライバルが提供できない、自社が提供できる価値)
プロダクトセリングバリューセリング
・コミュニケーションの戦略的一貫性
イノベーター理論キャズム理論

気になる方はぜひ本書をご覧ください。

『100円のコーラを1000円で売る方法』

土居健太郎『10年つかえるSEOの基本』

本書は、「SEO」(検索エンジン最適化)の基本をおさえることができる名著(SEOの入門書)です。SEOのトレンドは変わりやすいです。本書はそうしたトレンドの解説ではなく、ずっと変わらない考え方を学ぶことができる本です。

私もWebマーケティングを学び始めた当初、こちらの本を読みました。登場人物2人の会話形式で進む、大変読みやすい本なので、マーケティング初心者や大学生などにもおすすめです。

「検索エンジンは、どんなことをしようとしているの?」

「SEOは、何のためのものなのか?」

こんな疑問を感じた方はぜひ本書をご覧ください。

10年つかえるSEOの基本

世の中にSEO関係の入門本やノウハウ本は数多くありますが、SEOマーケターの多くが「10年つかえるSEOの基本」をおすすめされているほどです。

思考力・アイデアに課題意識を持つ方向け

企画担当

クライアントに、明日までに企画書/提案書を作成いたします、と言ったものの…。全くアイデアがない…。

マーケター

4PとかSTP分析とか基礎的なフレームワークは一通り覚えた。しかし、どうそれを活用するか分からないし、何を課題と捉え、どう進めていけば良いんだろう?

マーケターにとって、確かにSEOや広告運用など各種のマーケティング施策に対する知識も重要です。

ただし、それ以上に、誰の何を解決し、どんな価値を、いくらで提供するのか、リソース配分はどうするか、など根幹の戦略を思考する力が重要です。

「そもそも、この戦略で良かったのか?」「常識的にはこれが良いと言われているけど、本当にそうなのか?」など前提を疑う力や、自身の頭で考える思考力は、マーケターにとって必須のスキルです。

ここでは、思考力を磨きたい方、アイデアが出てこないと悩んでいる方におすすめの本を紹介します。

加藤昌治『考具』

本書は、考えるための道具、すなわち「考具(こうぐ)」について、具体的なフレームワークやツールを約20個紹介している稀有な本です。

以下、本書より引用いたします。

『考具』はあなたをアイデアに溢れた、企画型の人間にします。『考具』を手にすれば、あなたのアタマとカラダが「アイデアの貯蔵庫」「企画の工場」に変わります。

引用:加藤昌治『考具』

私も本書を読んだときに、メモをツイートしています。

詳しくは下記より口コミなどもチェックしてみてください。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

起業家のけんすう氏もおすすめされています。

安宅和人『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』

言わずと知れた名著です。若手ビジネスパーソンには、とにかく読んで欲しい本です。私ももっと早くから読んでおけば良かったと何度も思います。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

ちなみに私は、何かを始めようとしている友人にアドバイスを求められたら「絶対あとあと為になるから、とりあえずこれは読んだ方が良いよ」と、こちらの本を紹介しています。

ちなみに本の内容を聴ける、「オーディオブック」でも「イシューからはじめよ」は聴くことができます。本書ほどの名著であれば、何度も読んでおきたいですが、時間があまりない方にはオーディオブックで購入して、何度も聴くのがおすすめです。

実践的なマーケティングのノウハウが学べる本

マーケター

明日から使える実践的なノウハウが知りたい!

次に、実践的ノウハウが紹介されている本を紹介します。日々の業務に直結する系の本です。

ノウハウはインプットしたら、アウトプットしてこそ初めて価値があります。ぜひインプットしたものはガンガン、活用してみてください。ただし、ノウハウを活用したからと言って、すぐに成果が出る短期施策とそうでない施策があることにご注意ください。

例えば、コンテンツマーケティングの施策は最低半年から1年以上しっかり注力してやり切らないと、成果は得られません。(成功した際の効果は大きいですが、難易度は高い施策です)

福田康隆『THE MODEL-マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』

2019年、BtoBマーケター界隈で話題になった本の一つ、『THE MODEL』です。この本の影響もあってか、「THE MODEL」的な分業体制をとる組織も増えてきていると言われています。

自社組織、あるいはクライアントの組織が「THE MODEL」的な体制かどうかはさておき、BtoBマーケティング担当になったのであれば、一度は読んでおきたい本です。なお、必ずしも全ての組織が「THE MODEL」的な体制をとるべきとは考えておりません。ただし、概念自体を理解しておいて損はありません。

THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス

相原祐樹『現役LPO会社社長から学ぶコンバージョンを獲るランディングページ』

著者の相原祐樹さんは、株式会社free web hopeの経営者。同社は、BtoBからBtoCまで幅広い業種のLPを年間100本以上制作する、LPに特化した会社です。

この本は、LPO(ランディングページ最適化)をメインテーマに、Webマーケティングのノウハウが詰まった本です。Webサイト・LP担当者の方は必見です。

ちなみに、営業資料やお役立ち資料などを制作するマーケターや営業にもおすすめです。どんな流れでどんな要素があると売上や反響アップにつながるのかは、Webサイト・LP担当者以外も知っておくと得するノウハウだからです。

評判など詳細は、ぜひ下記リンクよりチェックしてみてください。

現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ

なお、相原祐樹さんが執筆されている下記記事も大変参考になります。

参考 【保存版】ソーシャル時代のLP戦略〜考え方から応用まで〜 株式会社Shirofune|インハウスマーケティングラボ

ジョセフ・シュガーマン『シュガーマンのマーケティング30の法則』

この本は、アメリカで超有名な「伝説のダイレクト・マーケター」であるジョセフ・シュガーマンが書いたマーケティング本です。ジョセフ・シュガーマンが長年にわたるダイレクト・マーケティング人生の中で身に付けた心理学を人的販売(セールス・マーケティング)に応用して編み出した、30の心理的トリガーを紹介しています。

心理的トリガー(引き金):お客の心に働きかけ、心を動かし、購入を決めさせるもの

下記に、30の心理的トリガーを紹介します。

  • 一貫性の原理
  • 適切なアピールポイント
  • 顧客の特徴
  • 欠点の告知
  • 抵抗感の克服
  • 巻き込みとオーナーシップ
  • 誠実さ
  • 物語(ストーリー)
  • 権威
  • お買い得
  • 感覚
  • 理屈による正当化
  • 強欲
  • 信頼性、信憑性
  • 満足の確約
  • リンキング
  • 帰属欲求
  • 収集欲求
  • 切迫感
  • 限定
  • 単純明快さ
  • 罪悪感
  • 具体性
  • 親近感
  • パターンニング
  • 期待感
  • 好奇心
  • 市場とのマッチング
  • 考えさせる力
  • 正直さ

詳細は本書をご確認ください。心理学を応用した実践的なノウハウを知りたい方には特におすすめです。ユーモアある文章なので、マーケティング初心者でもスラスラ読めるはずです。

シュガーマンのマーケティング30の法則

おすすめ理由

・マーケティング初心者・新卒や学生でも読みやすい

・心理学を応用した実践的ノウハウを知ることができる

別の本の紹介ですが、神田昌典『口コミ伝染病』も面白かったです。特にダイレクトマーケターにおすすめの本です。顧客が口コミとして、しゃべりたくなる感情の引き金を解説したり、口コミ・ポジショニング分析法という独自のチャートも面白いです。

口コミ伝染病

口コミ・ポジショニング分析法に関しては、こちらのnoteでも詳しく紹介されています。

口コミを設計するマーケティング手法を解説【実際の事例あり】

ジョン・ケープルズ『ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則』

メンタリストのDaiGoも推薦している本書。とてもボリューミーな本ですが、事例やノウハウがたくさん書かれているので、興味深く拝見することができます。

特に、コンテンツメイカー(コンテンツを作る)の人にはぜひおすすめしたい本です。具体的には、SEOやコンテンツマーケティング担当、セミナー担当(セミナーのコンテンツを企画)、広告運用者(広告文などのクリエイティブを企画)、メールマーケティング担当などなど。

内容としては、一見ダイレクトマーケター向けと感じるものの、そうとも言い切れません。本書のようにエキスパートの知見が詰まったものであれば、あらゆるマーケターの参考になります。BtoBマーケターにもぜひ本書をおすすめしたいです。

詳しくは下記よりご覧ください。

ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則

クリス・スミス『成約のコード – デジタルツールと営業現場を連動する最強ノウハウ

本書では、VCからの資金調達なしで、キュレーター社を3年足らずで年間経常収益500万ドル超に拡大させたクリス・スミスが、成約のコード(コンバージョンコード)を紹介しています。成約のコード(コンバージョンコード)とはインターネットで見込み客を獲得し、高い成約率を実現する手法のこと。

本書は、コンバージョンを獲得するための手法、例えばFacebook広告の使い方など、実践的な使い方を解説していることが特徴的な本です。

詳細は下記をご覧ください。

成約のコード デジタルツールと営業現場を連動する最強ノウハウ

村中明彦『決定版 事例広告・導入事例 バイブル』

本書は、事例広告導入事例に特化したノウハウ本です。

このテーマでこんなにも分厚い、ノウハウが詰まった本は見たことがありません。本書に「ノウハウ一覧」と言うまとめがあるのですが、322個もノウハウが紹介されています。まさにバイブルです。

本書で紹介されているノウハウのカテゴリーを大きく分けると下記の通りです。

出演依頼
事例の設計
インタビュー
写真撮影
ライティング
キャッチコピー
業界、商品別の制作ポイント

事例はWebサイトに掲載するだけでなく、Facebook広告で活用したり、事例をまとめてパンフレットにして展示会で配ったり、営業資料に事例を入れたりと、様々な活用手段があります。

せっかく時間とお金をかけて導入事例を作るのですから、しっかり成果の出るコンテンツを作りたいですよね。事例広告や、導入事例に携わるマーケティング担当やカスタマーサクセス担当にはおすすめの本です。

対象者もそれほど多くなく、マニアックな内容ですが良い本です。詳しくは下記をご覧ください。

決定版 事例広告・導入事例 バイブル

ブランディングが学べる本

よく聞くが、正直よく分からない存在の代名詞的存在である、「ブランディング」。

「マーケティングとどう違うの?」

「中長期的にはブランディングに投資するのが大事って聞くけど、そこから先はよく分からないな…」

こんな方は下記に紹介する本を参考にしてみてください。BtoBマーケティングに特化しているわけではないですが、ご了承ください。

アル・ライズ/ローラ・ライズ『ブランディング22の法則』

本書は、「ブランディングの法則」を22個紹介しています。

例えば、下記のようなものです。

  • 拡張の法則:ブランドの力はその広がりに反比例する
  • 収縮の法則:フォーカス(焦点を絞り込む)する時、ブランドは強力になる
  • パブリシティの法則:ブランドが誕生するのは広告ではなく、パブリシティによってである
  • 広告の法則:いったん誕生したブランドは、その健康を維持するために広告を必要とする
  • 言葉の法則:ブランドは消費者の頭の中に自分の言葉を所有する努力をすべきである

参考程度に、本書の前書きに記載された一節を引用します。気になる方はぜひ本書を読んでみてください。

ブランディングは商品やサービスをユーザーにプリセル(事前販売)している。ブランディングとは簡単にいうと商品を販売するためのより効率的な方法である

ブランディング22の法則

評判などは下記URLよりチェックしてみましょう。

ブランディング22の法則

キャリアに悩む方におすすめのマーケティング関連本

最後に、キャリアに悩む人におすすめのマーケティング関連の本を紹介します。

「何故いきなりキャリア本??」

と思われると思います。実は、あまりにも森岡毅さんの下記の本が紹介したかったからです。無理やりですみません。

森岡毅『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をはじめとしたいろんな企業をV字回復させる敏腕マーケター、森岡毅さんの書籍です。本書は森岡さんの、大学生の娘さん当てに向けて書いたキャリア本です。

マーケティングのノウハウが学べる類ではありませんが、本当に良い本です。2019年に読んだ本の中で最も印象に残った本と言っても過言ではありません。

就職活動中の学生や、転職を考えている人にも特におすすめしたいです。熱い気持ちになりますし、勇気が出ます。こんなに実績のある森岡さんにも、このような辛い時期があったのか、と。自分程度の人間がちっぽけなことで悩む暇はないなと。度々読み返したくなる、そんな本です。

今後も随時更新していきます。